研修
趣旨
現在、がんによる死亡者は3人に1人であり、高齢化社会の到来とともにさらに増加していくと予想されます。
しかしながら、地域における在宅緩和ケア専門医の数は、絶対的に不足しており、質の高い在宅緩和ケアの提供が十分に出来ていないのが現状です。
この研修プログラムは、我が国の在宅緩和ケアの質の向上と普及啓発のために、各地域でリーダーシップをとれる人材の育成を目指しています。
そのため、在宅緩和ケアの基礎から、開業サポート、地域への普及の仕方等をトータルで研修していただきます。
対象者
医師としての臨床経験が5年以上あり、在宅緩和ケアに興味のある方、将来、在宅緩和ケアを含む在宅医療分野で開業希望の方
研修目標
①がん終末期におけるさまざまな症状コントロールの基本的な診断方法と対処方法が習得出来る。
②在宅緩和ケアを通じて、地域医療の実際を学ぶ。
③在宅における看取りへのアプローチとプロセスを学ぶ。
④看取りを通じて、一人間、一医師としての死生観を熟成させる。
⑤地域の病院や多職種との連携の方法を学ぶ。
⑥チーム医療の在り方を学ぶ。
研修方法
① 実際に患者を担当し、主治医となり個々の患者に向き合う。
②在宅緩和ケアを通じて、地域医療の実際を学ぶ。
③毎朝、訪問前のカンファレンスにおいて、多職種の意見を聞く。
④他施設との連携を通じて在宅緩和ケア医の役割を学ぶ。
⑤看取りの後、総括を行う。
1~3年 (処遇 当院規定による)期間等は応相談
②院内看護、院内介護を行っており、オールインワンでの在宅緩和ケアチームの在り方を学べる。
③在宅看取り2000例以上の専門医が実地指導にあたります。
④地域看護専門看護師等、豊富な経験を持つ多職種とふれあうことで、幅広い視野を得られる。